【私の流儀#15】まいこさん(子ども日本語教師)

日本語教師として活躍されている方にお話を伺う「私の流儀」。

本日は、子ども日本語教師をされている、まいこさんにお話を伺いました。

プロフィール
大学では臨床心理学を専攻。
公立小学校で教諭として勤務中、小学校での外国語活動をきっかけに、オーストラリアとカナダに語学留学する。

その際に、日本語が外国語として教えられていることに魅力を感じ、日本語教師養成講座の受講を決める。

教育に関わってきた経験を活かし、地域の生活者への日本語教育、大学の留学生のサポート業務を経たあと、ドイツ人のご主人と結婚、ドイツに移住。

自身も海外在住の保護者として日本語での子育てをしながら、対面とオンラインでこども対象の日本語教室《にほんごTOIRO》を運営。

海外での日本語教育に悩むお母さん・お父さんへ、Podcastやインスタグラムで情報を発信、継承語教育の普及に力を尽くしている。

420時間の日本語教師養成講座を修了。

運営サイト:《にほんごTOIRO》インスタグラム https://www.instagram.com/nihongo_toiro/

目次

今までの経歴について

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子どもさん・親御さんの日本語教師をされていますが、そこにたどり着くまでの経歴、自己紹介をお願いします。

ドイツで「子ども日本語教師」という肩書で、子どもたちに日本語や日本語文化を教えています。

にほんごTOIROという日本語教室を運営したり、Podcastを使った海外の日本語教育についての発信や、インスタグラムでは海外在住のパパママ向けに、子どもの日本語教育についての情報提供をしています。

大学では臨床心理学を専攻して、公立小学校で教諭をしていました。

心理学を経由して小学校の先生をしていたんですが、そのときに小学校教育に外国語活動(英語教育)が入ってきていたので、英語を勉強するためにオーストラリアとカナダに2年ほど行きました。

そのときは英語を勉強しに行っていたけれど、自分が普段から話している日本語も語学のひとつになっていて、日本語を教えることもできるんだということに、初めて気づきました。

帰国後に教職へ戻ってからも、日本語を教えることへの興味がずっと頭の中から離れなくて、それで日本語教師に転向しました。

420時間の養成講座で学びました。

その後ドイツ人の夫に出会って、結婚してドイツに移住しました。

子育てをしながら、日本語教師歴は9年目になります。

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勉強されていたときはどうでしたか?楽しい勉強でしたか?

3ヶ月の短期集中だったんです。

帰ってからも教材作りや教材研究をして、次の日の指導案を書いて、寝る間もなかったですね。

一緒に頑張っている同期の方々と、お互い支え合って、なんとか乗り切れました。

今では一気に勉強してよかったと思っています。

1年のプランもありますが、集中して学ぶ方が自分には合っていました。

これまでに携わった日本語教育

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今まではどんなところで教えられていましたか?

養成講座を修了して10年目になりますが、日本で働いたのは3年間です。

その間に携わった日本語教育は、教育委員会からの派遣で、地域の外国人定住者の方や移住者の方に日本語を教えたり、その地域に住む、外国にルーツを持つ子どもたちに日本語を教えたりということがひとつ。

あとは、大学で留学生の受け入れのサポートの仕事、大学生の日本語コーディネーター、そのサポートをしていました。

大人の学習者向けプライベートレッスンは、現在も行っています。

学習者との思い出

日本語教師としてのこだわり

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以前からの日本語に限らない教育分野での関わりと、日本語教師の資格を上手に活かしてこられたんですね。日本語教師としてのこだわりはありますか?

やはり、子どもの日本語教育ですね。

もっと広めたい、それがビジョンです。

自分が今、海外で子育てをしながら日本語教育をしているので、運営しているにほんごTOIROの目標・ゴールとして、もっと手の届きやすいところに、日本語教育、特に幼児・児童に向けたものを普及させたい!という想いがあります。

例えば、海外に住みながら日本語で子育てをされている親御さんへ、教え方やコツといった情報を提供したり、すぐに使える教材を開発したりなどです。

そのため、現在行っている日本語教室や教材開発に加えて、今目指しているのが、将来的に日本語の絵本を中心とした家庭図書館をオープンすることです。

いろいろな活動を、海外で子どもの日本語教育がしやすい環境を作ることにつなげていきたいです。

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中南米では日系何世といったルーツを持つ方々が、自分たちでも精力的に活動されています。自分のルーツや文化をきちんと残していこうということでしょうか?

そうですね。南米やブラジルなど日系の移住者がたくさんいらっしゃる地域と比べると、ヨーロッパの国々へ移住された方というのは多くないかもしれませんが、最近は、海外に移住する日本人が増えていますよね。

日本語教育ニーズもとても伸びています。

それなのにきちんとその方法や法律が整備されていない、保護者の方がすぐ活用できるような環境・教材が少ないというのが問題だと思うんです。

教師養成でも、子どもの教育の部分についての科目がほとんどないですよね。

バイリンガル教育・第二言語習得でも、基本的に大人の学習者が対象となっています。

親から子どもに引き継いでいきたい、受け継いでいきたい言葉を「継承語」と言いますが、親が子どもに「自分の言葉で話したい」というのは自然な欲求だと思います。

ただ、その継承語教育の部分が養成講座でも全然入っていません。

また子どもを教えるので、例えば、幼児教育・初等教育や発達の知識なども、もっと必要になるのではないでしょうか。

養成講座だけでなく、大学の日本語教育専攻などにも含まれるといいなと思います。

使用している教材

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子どもの教材は日本でも探しにくい印象がありますが、使用している教材や自作教材、レアリアについてはどんなものがありますか?

これといって決めている教材・教科書はなくて、そのときのトピックやテーマに沿って、いろいろな部分から拾い集めて作っています。

バイリンガル・マルチリンガル環境で育つ子ども向けのテキストで、おひさまプロジェクトの『おひさま』というテキストは、オランダで日本語教育に携わっている先生方が作っていて、使いやすいです。

それから、インスタグラムで交流のある言語聴覚士のなな先生という方の『コトリドリル』というシリーズを使わせていただいています。

日本語教師は文法面は強いと思いますが、そこに言葉の発達の専門家である言語聴覚士の教材をミックスすることで、子どもの力がさらに伸ばせると思っています。

レアリアはなんでも使います。

子ども新聞、NHK for school、お話の国など、子ども向け番組がたくさんあるし、アニメももちろん使えますね。

ジブリ、ポケモン、サザエさん。やっぱり興味を引きますよね。

ビジュアルで入りやすいので、そこから日本語の習得につなげていくというふうに、子どもの興味から入っていくことを意識して作っています。

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キャラクターやアニメは何が人気がありますか?

ポケモンかな?年齢でも違います。

今教えている子たちはポケモン、レゴです。

女の子だったらユニコーン、それからお姫様はやっぱり大人気!アナ雪などですね。

こういうキャラクターを使って、例えば「エルサは何してる?」「なんて言ってるのかな?」という使い方もあります。

読めたら、エルサの声を真似して「すごいわ!エルサが褒めてくれたね!」と楽しく授業をしています。

日本語教師としての武勇伝

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日本語教師としての武勇伝はありますか?

親御さん向けの講座についてでもいいですか?

ドイツで子どもたちに日本語・日本文化を教えていますが、それと同時に子どもの日本語教育がしやすい環境を作るという目標のためには、親御さんへのアプローチがすごく大事になると思っています。

その一環として、保護者向けの日本語子育て講座、バイリンガル・マルチリンガル教育を海外でどういうふうに行っていくか。

その方法をまとめた講座を2、3ヶ月に1回くらいのペースで開いています。

その受講者が、この6月までで300人を超えました。

ありがたいなと思っています。

武勇伝として、誇っていえることとしてはこれですかね。

「お友達から聞いて絶対受けたいと思ってきました!」「インスタグラムのフォロワーさん経由でお勧めしてもらって…」と口コミで来てくださる方も多いです。

働くうえでの喜びと苦労

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日本語教師としての喜びはなんですか?

毎日喜んでるんですけどね!やっぱり子どもたちが日本語で何かを言えたときに、すごく嬉しそうな顔をしてくれることです。

海外にいる親御さんは、自分が日本人であっても、子どもに日本語で話したときに、返事が現地の言葉で返ってくることに悩んでいる方がとても多いです。

家でも日本語を使ってはいるけれど「今日ご飯なにがいい?」と質問したら、現地語で返ってくる。

それで悩んでいる方がたくさんいます。

教室やオンラインレッスンでは、先生の日本語を聞いて、彼らも日本語で返して、楽しそうにやりとりをしています。

そして日本語で言えたことに達成感、自信や誇らしげな様子が見えます。

そういう日本語の環境、日本語を使える場面があるんだよ、ということ。

「あなたにとって日本語はすごく大切な言語なんだよ」ということを、レッスンを通して気づいてもらえるのが、一番嬉しいですね。

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逆に大変なことはありますか?

大変なことは、日本語教師の先生方は皆さん思っていらっしゃると思いますが、教材作りです。

一番好きな部分でもあるんですが、時間的なリソースがかかってしまうので、なんとか上手にやりくりして、時間をかけ過ぎないことも大事かなと思っています。

作り込みすぎないというか、ある程度自由度を残しておくことも必要かなと思います。

尊敬する日本語教師

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尊敬する日本語教師の方はいらっしゃいますか?

私は徳島県出身で、そこで人生で一番最初に出会った日本語教師の方がいらっしゃいます。

その40代の女性の方が、私のロールモデルになっています。

日本語教師の資格を取る前に、国際交流協会のお手伝いに行っていたときに出会いました。

すごく素晴らしい先生で、老若男女にかかわらず、学習者の方が一番必要としているものを見抜いて、それに合った指導をされます。

6人のクラスでしたが、60代の男性の隣に8歳の男の子が座っている、そんなクラスでした。

授業もすごく分かりやすくて、学習者の顔を見ていても、楽しんでいるのが伝わるレッスンをされている方でした。

学習者主体のレッスンができる、自分もそういう先生になりたいなと思いました。

これからの日本語教育について

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これからの日本語教育業界について、どのようにお考えでしょうか?

2つあると思っています。

ひとつはさっきお話しした「子どもの日本語教育の部分をもっと養成課程に入れていかないといけない」という点です。

もうひとつは「他業種との連携が必要になってくる」ということです。

海外に住んで日本語教育に携わっていると、親御さんも子どもたちも、多様化してきていると感じます。

以前は駐在家庭の方やお仕事の関係で来られている方が多かったのが、どんどん国際結婚家庭が増えて、お父さん、お母さんのどちらかが日本人ではない。

また親御さん自身が日本生まれ・日本育ちではないという家庭もあります。

そのことによって、お母さん、お父さんが日本語教育に求めるニーズも多様化しているなぁと。

日本語教師もさまざまな求めに柔軟に応じていけるように、スキルや経験が必要になると思います。

日本語教育だけにとらわれずに、さっきお話した言語聴覚士ですとか、違う分野との協力がより一層必要になってくるかなと考えます。

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そうすると片方の親御さんが、自分は日本語にあまり自信がないけれど、おじいちゃん、おばあちゃんとは日本語で話してほしい、ということも起こるということでしょうか?

そういうご家庭もありますね。

日本に親戚・家族がいるというのは、自分が日本にルーツを持っていることを一番感じられるところです。

お母さん自身がバイリンガル環境で育った方もわりと多いです。

日本語がお母さんにとって第二言語で、自分の日本語に自信がない。

子どもに教えている日本語がはたして正しいのか?文法的に合っているのか?と不安なまま教えているから、やっぱり教室に通わせたいという方もいらっしゃって、本当にいろいろです。

社会の中で協力しながら子どもの日本語を育てていく、という視点が必要になってくると思います。

自分らしい働き方とは?

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想像以上に海外での状況が複雑で驚きました。
では今度は、まいこ先生の自分らしい働き方を教えてください。

私自身が楽しむことかな?

対面もオンラインもどちらもすごく好きで、子どもも楽しんでくれているのは分かるんですが、たぶん自分が一番楽しんでいるんですよね。

どんな仕事でも言えることだと思いますが、自分がまず楽しむことかなと思います。

授業の準備が負担になってきたり、何を教えたらいいか悩むことがずっと続くと、辛くなってきます。

根っこに持っておくべき考えとして、自分が今本当に楽しんでいるか?ということを常に自分に問いかけながらやっています。

楽しくないなら、何が楽しくないかを言語化して改善していくのが大切ですね。

生徒との思い出

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子どもさんやご両親、生徒さんとの思い出を教えてください。

小学校で担任していたクラスにいた、東南アジアの国のお母さんと日本人のお父さんという家庭のお子さんが記憶に残っています。

私が日本語教育の道に進むきっかけをくれた、大事なキーパーソンです。

彼女は、日本の小学校で日本の教育を受けていて、でも日本語があまり流暢じゃなかったんです。

それでも日本語の環境だから学校の勉強も日本語でしないといけない、友だちとも日本語で話さないといけない、という状態で、フラストレーションを抱えていました。

担任として何ができるか分からないまま、1年過ぎてしまって…

今であれば日本語教師の視点から、こんなことができたな、あんなことができたなと後悔があります。

そのときは彼女にとってのお母さんとの言語、つまり母語の大切さが全然分からなかったんですよね。

友だちや親御さんとの関係が、言葉が原因でだんだんうまくいかなくなって、悪いことに手を出してしまうまでになってしまいました。

そういうお子さんが、国内海外関係なく、世の中には多くいます。

言葉の問題で悩んでいて、それが原因でコミュニケーションが取れなくて、というお子さん。

その子どもたちを救いたいというとおこがましいですが、日本語教師ができることはたくさんあると思います。

言葉はコミュニケーションのツールでしかなくて、習得して終わりではないですよね。

言葉というツールで、周りの人とコミュニケーションを取ることでいい人間関係ができて、人生がよりよくなっていく。

その部分に携われる日本語教師の仕事はすごくやりがいがあるし、この道を選んで本当によかったなと思います。

仕事を通して学んだこと

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日本語教師の仕事をされていて、学んだことはありますか?

対応力が身についたことです。

日本語教師のところには、いろいろな人が来ますよね。

アニメが大好きな方やこれから日本に留学したいと思っている方など。

私の教室のように子どもが来たり、まだ日本語が何かも分かっていないようなもっと小さい子が来たり。

その親御さんやたくさんの方と接することによって、対応力が身につきました。

人間として日々鍛えられている感じがします。

今の仕事について

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今のお仕事の場について、オンラインと対面の授業、もう一度改めてお聞きしてもよろしいでしょうか?

2021年に《にほんごTOIRO》(十人十色の「といろ」です!)という日本語教室を立ち上げて、今は一人で運営をしています。

週に1回、オンラインで3クラス教えていて、また別の日は週に1回の対面クラスがあります。

対面クラスでは自宅に生徒さんが5人来て、うちの息子も一緒に6人でやっています。

今のレッスンとしては、主にその2つになります。

年齢はオンラインクラスも対面クラスも、3〜4歳から6歳までです。

幼児さんが中心です。

内容は日本語のひらがな・カタカナももちろん教えますし、子どもたちの日常生活で日本語が自然と出てくるようなアプローチをしています。

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文字を書く練習もしますか?

書く力はあまり重視していないです。

例えば、日本に帰って受験をされる方は漢字が書けなかったり、テストの点数が取れないと困ると思いますが、海外にいて日本語を書く機会がどれくらいあるかというと、実際ほとんどないです。

書くとしても名前くらいです。

そう考えると、やっぱり読む力の方が断然必要になってきます。

漢字も、読む機会の方が圧倒的に多いですよね。

例えば、Google検索して出てきた熟語が、本当に正しいかどうかを見分ける力も、読む力のひとつです。

書く練習は、宿題では出しますが、家庭教育の中でしてもらって、レッスンでは読む方に重点を置いています。

それとリンクして、対面クラスでは、教室で絵本の貸し出しをしています。

レッスン後に絵本を借りて帰って、おうちで読んで、次回また別の本を借りて…。

小さいときから絵本が周りにある環境を作っておくことがすごく大事だと思っていて、今後はそれをもっと広くて大きい規模でやっていきたいと考えています。

おうち図書館のようなものを作って、いろいろな人が借りに来てくれる、日本語の絵本に気軽にアクセスできる環境を作りたいです。

副教材・オリジナル教材

日本語教師の魅力

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まいこ先生にとって、日本語教師という仕事の魅力は何ですか?

いろいろな方に接することができるので、自分も成長できることと、あとは自分でレッスンを好きにデザインできるところです。

教科書があったり、指導書があったり、文法の本があったりしますけど、すごく自由です。

レアリアもいろいろ自分でデザインして、その人に合ったオーダーメイドの授業を作れるのは、楽しさであり、教師のスキルが問われるところだと思います。

難しいですが、パチッとハマるときってあるんですよね。

そして教えた方からの反応がすぐ返ってきます。

特に子どもだと、楽しくないときは本当に楽しくなさそうな顔で「つまんなーい!」と言ったりします。

いかにそう言わせないかが腕の見せ所かと!

大人の学習者だったら、そんなこと思っていても直接言わないでしょう?

子どもは「もう嫌」「今日はしたくない」とか…すぐに反応が返ってくるのが面白いです。

幸い、レッスンがつまらないと言われたことはないんですけどね。

もちろんそのときのお子さんの体調や気分もありますし。

ただ、もし自分に原因があるなら、今後どう改善する必要があるのか試行錯誤していくのが、しんどいながらも楽しい部分だと思います。

働くうえでのモットー

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座右の銘やモットーがあれば教えてください。

《にほんごTOIRO》では「あそぶように学ぶ日本語」をモットーに掲げています。

最近ゲーミフィケーションという言い方もされますが、大人も子どもも、遊びの部分、楽しみがないと学習は成立しないと思っています。

自分が第二言語、第三言語を習得するにしても、カリカリと勉強しているだけだと、飽きてしまったり、モチベーションが続かなかったりします。

なので、そこをどう「遊び」とつなげていくかをいつも考えます。

子どもに教えるときには「遊びが先にあって、その次に教えたいこと」という順番で考えます。

遊びながら楽しく、気がついたら日本語を習得できていた!というのが理想です。

もちろんそんな魔法のようにはなかなかいきませんが、遊びの中でたくさん習得してほしいというのがモットーであり、私の目指すところです。

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最近、子どもさんたちの間で流行っている遊びはありますか?

流行っているというか、ドイツではボードゲームの人気が高いです。

アナログゲームの会社もたくさんあって、日本でもドイツのボードゲームがたくさん売られています。

ボードゲームを通して、日本語を学ぶこともできます。

例えば、マス目があるスゴロクのようなボードゲームなら、上・下・右・左の方向や、2つ進む・1回休みといった言葉を使います。

このように、遊びと日本語をかけ合わせることができます。

オリジナルで作る場合は、使ってほしい文法や語彙を入れておきます。

「月曜日の次は何曜日?」サイコロを振って「これいくつ?」と、日本語で数の言い方が学べます。

遊んでいるだけのように見えても、その中でやり取りをするのに日本語を使うことができます。

日本語教師としての強み

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最後の質問になりますが、まいこ先生の日本語教師としての強みはなんでしょうか?

もともと教育畑にいたので、小学校教諭としての経験や専門的知識と日本語教育をかけ合わせていることです。

それから大学で臨床心理学を専攻していたことも、強みと言っていいでしょうか。

心理学はどの職種にも活かせるものなので、それらを組み合せて教えられるところが、私の強みだと思っています。

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