【体験談】italki(アイトーキー)でのオンライン日本語教師としての働き方

今回は、italki(アイトーキー)で活躍されている日本語教師にインタビューしました!

日本語教師歴5年、ブラジルで生活を送りながら、日本語教師と子育ての二足の草鞋で活躍されている遠藤さん(仮名)にお話を伺いました。

プロフィール
大学では国際関係を専攻、在学中に420時間の日本語教師養成講座を修了。

大学卒業後、国内の日本語学校で1年非常勤講師をし、その後JICAボランティアとして2年間ブラジルで活動。

日本の公立小学校で日本語/ポルトガル語の通訳としての経験もある。

日本語学校での教師経験を活かし、2020年6月からオンライン日本語教師をしている。

現在はブラジルにて子育てをしながら、週5日の半日ペースで日本語教師としてオンラインレッスンを実施。

目次

italki(アイトーキー)とは

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まず、italki(アイトーキー)とはなんですか

italki(アイトーキー)は、従来のオンライン英会話とは異なる新しいタイプの語学学習プラットフォームです。

世界中のネイティブスピーカーが登録しており、1,000名以上のプロ講師、2,000名以上のチューター(セミプロ講師)から、学習者が自分に合った人を自由に検索し、レッスンを受けることができます

また、登録する講師・チューター側は、教材やカリキュラムはオリジナルで作成するため、オンライン英会話よりも自由度の高い授業を行うことができます。

レッスン以外にもライティングの添削やランゲージエクスチェンジパートナー探し、ディスカッション、Q&Aなどができるコミュニティ機能も充実して、世界中に語学学習仲間や講師とのつながりを作ることができます。

https://www.italki.com/?hl=ja

今の働き方を選んだ理由

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オンライン日本語教師という働き方を選んだ理由を教えてください。

2020年3月までは別の仕事をしていました。

その仕事を辞めて、2020年4月からはブラジルへ行く予定だったんですが、コロナの影響でキャンセルとなってしましまいました。

ただ、ブラジルへ行けるようになったら出来るだけ早く行きたいと思っていたので、正社員として別の仕事を探すことも出来ず、オンラインで時間・場所に縛られない働き方がそのときの状況に一番合っていました。

そういった状況の中で「italki(アイトーキー)」を知り、2020年6月からオンライン日本語教師として働き始めました。

ブラジル渡航の予定がなかったとしても、以前に日本語学校で非常勤日本語教師として働いた経験から、授業の準備にかける時間と給与が合わないと感じていたこともあり、国内の日本語学校で働くという選択はしていなかったと思います。

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多くのプラットフォームがある中、italkiを選択した理由は何かありますか?

そのときは、他のプラットフォームを知らなかったので、単純にGoogleで検索をしてヒットした「italki」を選びました。

以前に、仕事をしながら「JapaTalk」に登録していたこともあるんですが、レッスン料があまりにも低かったため、利用することをやめました。

現在の生徒さんについて

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担当している生徒について教えてください

定期的にレッスンしている生徒の国籍は、アメリカ・フィンランド・中国・フランス・スペイン・ポルトガルなど欧米系が多いですね。

レベルに関しては、初級〜中級レベルがほとんどです。

また、学習の目的としては全員が趣味としてやっているので、勉強という感じのレッスンではなく、話しながら楽しく授業を受けたいという生徒がほとんどです。

共通して言えることは、みんなアニメやゲームなどの日本文化に興味があったり、日本人とのハーフであったりします。

オンラインレッスンについて

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レッスンの頻度や時間帯はどんな感じですか?

レッスンの頻度は週5日にしています。

ただ、毎日フルタイムというわけではなく、出産を機にフルタイムから半日に時間を減らしました。

時間帯は、5日のうち3日は9:00〜13:30、2日は13:00〜17:30という時間で設定し、出来るだけ多くの国の方とレッスンができるように時差に対応した時間帯にしています。

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オンラインでレッスンを行うにあたって不安だったことはありますか?

一番に「どうやって授業するんだろう?」と不安に思いました。

対面授業で使っていたホワイトボードやフラッシュカードが使えないため、授業の進め方のイメージが湧きませんでした。

徐々に慣れてきて「みんなの日本語」などの参考書を使い文法を教えるときは、その課に沿ったパワーポイントを作成しスクリーン投影して教えるように工夫をするようになりました。

授業の進め方だけではなく、生徒からのレッスンのリクエストが不安定という点は今もずっと不安ですね。

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レッスンのリクエストがない日もあったりしますか?

昨年の6月ぐらいまではレッスンのリクエストがとても多くて、1日10レッスンとかをする日もありました。

1レッスンの時間は、30分・45分・60分・90分の4種類で設定しています。

ある時期から、教える側(先生・チューター)の登録数が増えたり、料金を低く設定しているチューターに生徒が流れたりなどの要素が相まって、リクエストの数が1日2〜3レッスンぐらいに減りました。

その後は、私自身が出産を挟んだため、そのときに担当していた生徒は他の先生のレッスンを受講していたり、italki自体の利用をやめてしまっていたりと、復帰した今もレッスンの数は増えずに不安定な状態です。

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オンラインでレッスンを行うにあたり期待していたことを教えてください。

オンラインレッスンでは、日本語学校とは違いカリキュラムがないため、自分自身の好きなスタイルでレッスンを進めることができることです。

とは、教える日・時間を自由に設定できることも大きいです。

結果的に、日本でやっていたことをブラジルに来てからも続けることが出来ているので、期待通りのポイントです。

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料金設定、レッスンのルール設定、マーケティング方法など、工夫されていることを教えてください

料金設定に関しては、他の先生の料金設定を参考にしました。

レッスン実績数・レビュー数が多い先生だと料金を高く設定していても、信頼性が高いため生徒は自然と集まってきますが、始めたばかりのときは生徒を集めるためには料金を出来るだけ低く設定するしか方法がありませんでした。

そして、徐々にレッスン実績が出来てレビュー数が増えていったので、料金も合わせて上げていくようにしました。

レッスンのルールに関しては、オンラインならではのトラブルに対応できるように工夫しています。

レッスンの予約をしていたにも関わらず、生徒が現れなかった場合に、生徒としてはレッスン料を払わずに振り替えたいというトラブルがありました。

その経験から、プロフィールページにキャンセルに関する注意書きを記載するようにしました。

生徒を増やすために工夫していることは、生徒から選ばれるときに自己紹介動画が大きな要素になると思ったので、出来るだけ好印象を与えられるように、こだわって撮影を行いました。

italkiについて

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italkiの使い勝手はどうですか?

レッスンをするときに、ZoomやSkypeitalki専用のクラスルームなどの通話ツールを生徒に選んでもらうことになります。

その中で、italki専用のクラスルームが接続が少し悪くて繋がりにくいことがありますね。

また、前述のようなトラブルが起こった際に、italkiに報告してメッセージのやり取りをすることが意外と手間になったりします。

あとは、登録後に受講必須のセミナーがあるんですが、セミナーの言語に日本語がないため英語で受講をしました。

そのため、ある程度の英語を理解する力が必要だと思います。

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italkiへ登録している日本語教師の特徴を教えてください。

チューターをしている大学生、教師歴の長いプロの先生、海外在住の日本人の方など、いろんな登録者の方がいる印象です。

登録するのに向いている人で言うと、私のようなフルタイムで働くことが難しい人や、在宅で働きたい人、大学生のアルバイトにも向いていると思います。

また、生徒との会話が日本語だけで完結することはなく、英語での会話を求められるケースがほとんどのため、英語力を活かしたいと思っている方にもピッタリな環境だと思います。

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その他、italkiに関することで何かあれば、お聞かせください

オンラインレッスンを始めてから、いろいろなレベルのいろいろな生徒がいたんですが、そのうちの半分ぐらいの生徒からは、教科書で学ぶ座学的要素ではなく、会話をしたいというような「日本語学校の授業ではしないようなこと」を求められました。

そのため、YouTube動画を使ってみたりなど、日本語学校で対面授業を行なっていたときにはしたことのないようなことを、工夫して取り入れていきました。

その経験は、自分自身の日本語教師としての幅を広げてくれたと思います。

オンライン日本語教師という働き方

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オンライン日本語教師という働き方のメリット・デメリットは何だと思いますか?

メリットは、自分の好きな時間に、インターネット環境さえあれば、どこにいても働くことができることだと思います。

デメリットに関しては、生徒からのレッスンの予約がなければ報酬が得れず、収入が不安定であることです。

一番良かった月の収入が約20万円ぐらいで、一番悪くなった月では約7万円ほどでした。

私の場合は、物価の低いブラジルで生活をしているため、収入が下がっても大丈夫でしたが、日本などでの先進国ではitalki一本の収入で生活していくことは難しかったと思います。

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