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授業のお役立ち

byマガジン編集部 マガジン編集部

日本語教育レシピの使用について 「いただく/くださる/あげる」

「日本語教育レシピ」で提供している教材の使用方法について解説するシリーズです。「日本語教育レシピ」は、本サイトの「日本語教師向けサービス」一覧の中にございます。授業の導入や練習で使える教材がダウンロード可能ですので、よろしければご利用ください!(近日公開予定です!)今回は、その中から「いただく/くださる/あげる」の授受表現を練習するプリントについて解説したいと思います。

プリントの概要

作成の目的

『みんなの日本語』41課の練習A-1,2,3に対応した練習です。「N [名詞] をいただきます/くださいます/やります」といった授受表現をまとめて練習する教材があったらいいと思い作成しました。相関図の形にして、特定の人間関係や場所(会社、家)で使用される文型だということを印象付けられるようにしています

 

みん日では、ペットや植物のような人間でないもの、弟や妹といった目下の人に対して「Nをやります」という表現を使用していますが、会話で使われるのは「Nをあげます」が一般的ですので、このプリントではあえて「やります」の代わりに「あげます」を使用するようにしています。

 

学習目標

「Nをいただきます/くださいます/やります」の使い分けを理解し、学習者自身の経験を話せるようになることが目的です。最終的に、お祝いとして上司や教師からもらったもの、兄弟にプレゼントしたもの、ペットとのエピソードなどを話せるようになるといいと思います

 

学習者のレベル

「Nをあげます/もらいます/くれます」のような基本的な授受表現を学習済みの、初級学習者を想定しています。基本的な授受表現は未習でも敬語表現を学習したいという方(ビジネス日本語学習者など)にも、このプリントを使用して授受の方向や上下関係に応じた使い方を説明することは可能かと思います。

プリントの使い方

問題の解答例

 

 

①わたしは部長にハンカチをいただきました。

②部長がわたしにハンカチをくださいました。

③わたしは課長に出張のおみやげをいただきました。

④課長がわたしに出張のおみやげをくださいました。

⑤わたしは渡辺先輩に花びんをいただきました。

⑥渡辺先輩がわたしに花びんをくださいました。

⑦わたしは妹に絵本をあげました。

⑧わたしは弟にお年玉をあげました。

⑨わたしは花に水をあげました。

⑩渡辺先輩は魚にえさをあげました。

⑪弟は犬におもちゃをあげました。

 

練習方法・解説

プライベートレッスンから日本語学校のクラスまで、学習者の人数を問わず学習できます。

 

まず、プリントの中の「わたし」とその他の人物の関係性やそれぞれの名詞、矢印(→)の方向など、文章を作る前に把握すべき事項を確認します。確認が済んだら、①~⑪の番号に従って、文章を作ります。番号ごとに教師が学習者を指名してもいいですし、ペアやグループで番号を等分して練習することも可能です。

 

①~⑥に関しては、1つのシチュエーションで「くださいました」と「いただきました」の2つの言い方が可能です。

 

みん日では主語は「わたし」で固定されていますが、実際の使用場面では他の人が主語になることもあると思いますので、⑩と⑪(解答例は次の項にあります)はその説明のために設けた問題です。

 

プリントの下部に、アスタリスク(*)を付けて、⑦~⑪で「やります」を使用した場合の解答を記載しています。「Nをやります」がぞんざいだと感じる方もいるので、みん日に出てくる表現ではありますが、日常会話では「あげます」を使うほうが自然だという説明をしていただけたらと思います。みん日の文型に忠実に練習する場合は、このアスタリスクの部分は削除してください。

 

最終的には、「〇〇のお祝いに何をいただきましたか?」「〇〇の誕生日に何をあげましたか?」のようなテーマで、実体験を話す練習ができたらと思います。

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マガジン編集部

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この記事を監修した人

「言葉を教え、文化を広げ、異文化に橋を架けよう」というサービス理念のもと、国内・海外に日本語教育を展開している会社です。日本語を学び、日本語を使い、日本語でつながり、夢を実現するまでの教育を行っています。

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